令和6年1月30日(火)、2月1日(木)の2日間、本校を会場として「2年普通科ゼミ別成果発表会」を実施しました。
出雲高校の課題研究は、「身近なところにある課題」に気付き、その課題の背景を調査・分析しながら洞察し、課題を解決するための仮説を設定するところから始まります。2年2組~5組の理系4クラスは、「数理情報学」「物質科学」「生命・食農」「生活科学」の4つのゼミ領域、6組~8組の文系3クラスは、「地域共生システム」「環境・エネルギー」「多文化共生システム」の3つのゼミ領域に分かれた研究班で課題研究を行っています。10月に実施された「SSDay」以降、限られた時間の中で創意工夫して実験を行う班、郊外まで出かけて行って検証活動を行う班など、各班ともに主体的に研究を進めてきました。その集大成となったのが今回のゼミ別成果発表会です。
1月30日は理系4分野、2月1日は文系3分野の発表を行いました。発表会には外部より島根大学、島根県立大学の先生方、出雲市役所の職員の皆様に外部連携指導員としてお越しいただきました。外部連携指導員の先生方からは「堂々とした態度で発表している班が多かった」「身近な気づきから設定したテーマについてデータ化できており、しっかり考察まで繋げられていた」「ディスカッションの時間も積極的に発言する生徒が多く良かった」といった評価をいただきました。その一方で、「検証の段階で最初の目的からずれていることがあるので、常に振り返りをしながら研究に一貫性を持たせると良い」「興味を持ったテーマについて仮説を立てる前にもっと文献調査をしておけばさらに良い研究になる」など多くの助言を頂きました。今後のレポート作成や3年生でさらに研究を深めていく際に活かしていってくれると思います。
なお、今回の発表会では発表審査を通して最も評価の高かった発表を「優秀賞」としています。2月7日(水)に行われる「令和5年度スーパーサイエンスハイスクール研究成果発表会」(於出雲市民会館)では、すべての研究班がポスターによる発表を行い、「優秀賞」となった班はステージ発表も行います。審査結果については以下の通り です。
【理系】
数理情報学ゼミ 優秀賞 数3A 「坂下交差点信号機の適切な青時間について」
物質科学ゼミ① 優秀賞 物5A 「湿度と床の滑り具合の関係」
物質科学ゼミ② 優秀賞 物3A 「トラフィックペイントの摩擦係数を向上させる方法」
生命・食農ゼミ 優秀賞 生命5A 「用途に合ったキクを育てるには」
生活科学ゼミ① 優秀賞 生活5A 「出雲高校の坂下の浸水を防ぐ」
生活科学ゼミ② 優秀賞 生活5B 「葡萄の皮のポリフェノールの量は加工方法によって変化するのか」
【文系】
地域共生システムゼミ 優秀賞 地8A 「米の消費量を増やすには」
環境・エネルギーゼミ 優秀賞 環8A 「油問題を解決しよう」
多文化共生システムゼミ① 優秀賞 多8D 「百人一首から読み解く恋愛事情」
多文化共生システムゼミ② 優秀賞 多7C 「一畑薬師における奉納舞踊の起源」