島根県高文連自然科学部門実験観察研修会が、令和5年6月9日(金)、6月10日(土)の2日間、国立三瓶青少年交流の家において実施され、出雲高等学校の自然科学部員16名が参加しました。この研修会の主旨は、島根県内の自然科学部系の部活動の生徒たちの交流を図るとともに、研修プログラムを通して自然科学に対する視野・見識を広めること、また研究の材料となるような「タネ」を探すことです。また宿泊を通して自然科学部員同士の連帯感を持つ効果も高く、これからの研究活動において相互の連携や意見交換に大きな影響を与えることも期待しています。
初日の午後は、島根大学材料エネルギー学部の教授であり、室蘭工業大学ものづくり基盤センター長でもある清水弘道先生に、科学・工学の分野の面白さについて「たまごパッケージコンテスト」を通して学ぶワークショップ形式の研修会が行われました。たまご6個を6mの高さから落として割れないようにするケースをダンボールとガムテープのみを使って競うゲームを行いました。各グループとも時間をかけてしっかり構造を考えて作り出し、のちに試技を行いました。割れずにすべて残った班が12班中3班あり、ほかの班も1個のみ割れるなど健闘していました。のちに割れない構造を工学的な視点から説明を受け、工学の面白さを学びました。さらに清水先生のご経験から、よりよく人生を豊かにするための示唆に富んだ講演となり、各学校の生徒たちは真剣に聞き入っていました。
初日の夜は、(株)アサヒテクノリサーチ島根島根オフィス室長の三島洋平氏にご講演いただきました。
また2日目の午前中は、島根県立三瓶自然館サヒメルの学芸スタッフの方々をお招きし、研究員の方々の専門について研修会を行いました。1時間半程度を2回に分けて実施しました。研修内容は以下の通りです。
1,太陽観察(担当:竹内研究員)
2,雲の変化とその特徴(担当:太田研究員)
3,生痕化石から探る生物の行動(担当:今井研究員)
4,身のまわりの自然放射線を調べてみよう(担当:矢田研究員)
5,スズメバチの種類と生態を学ぼう(担当:皆木研究員)
6,野鳥の調査をしてみよう(担当:星野研究員)
7,葉のかたちを見てみよう(担当:井上研究員)