2月18日(木)2年生が、3学期人権・同和教育ホームルームを行いました。
内容は「同和問題の歴史から学ぶ」後編を行いました。
生徒の感想
歴史的な観点から見て同和問題は根付いてしまっていることが分かった。いまだに改善はされてはいるが解消はされていない。ですが世界的に見て差別は許されない問題で多くの活動が行われているので、私たちが大人になり、親の世代になる20年後、30年後には解消したい。解消する。
普段の勉強では「どうしてそうなるのか」を意識し「ただの暗記にならないように」と言われますが、こういった学習の時には、決まって、「駄目だ」と言うばかりで【何故】という部分に触れられることがないので毎回非常に中途半端な理解しかできないのが心残りです。ただ、それはおそらく大人も同じでその【何故】が誰にも分からない現状が続くからこそ、問題の根本的解決につながらないのではないかと思いました。
昔のこのような闘いの事実が、今に生きていくべきだと思った。この学習をしなければ同和地区という言葉も知らないわけだから、人権・同和教育の歴史を否定的にとらえていたが、今回学習したうえで、正しく考え、行動する力が必要であると感じた。今日のSNSによる誹謗中傷も自分たち一人一人が解決するべき問題だと思うから、再生産をしないようまた新たな生産がおこらないようにしたい。
部落差別と世の中にある障がい者への差別は似ていると感じた。部落差別も障がい者への差別も”普通”の人とは違う(例えば、障がい者だったら障がいを持っているというハンディキャップ)だけで起こってしまう。そもそも”普通”とは何だろうか、世の中に”普通”という便利な言葉を生み出してしまったのも良くないと思う。一人一人も個性を大事にしなければならないのに「私はこの人より普通だ」といったような日常生活で使われるような言葉もおかしいと感じた。
今も昔も「同和問題」について間違った知識や誤った固定観念で差別が起こっているので、このような学習はとても大切だと思います。「同和問題」について学校では何度も扱ってきたけれど、歴史上の背景についてはここまで深く学習してこなかったので、非常にためになりました。やはりこれまでの一番の問題は差別の原因を「差別する側」ではなく「差別される側」に求めていたことだと思いました。差別をなくす運動により平成16年~23年の調査で意識は改善されつつあり、だんだん減っていくと思っていたけれど、平成28年の結果が悪い方に戻っていたのに驚き、ショックでした。一人一人の差別に対する姿勢が大切なのは間違いないです。そのような自覚を持って生きていきたいです。