令和4年度県総体等壮行式 激励の言葉

・こうして壮行式の機会を設定できたことを、まずもって喜びたいと思います。

・ここに至るまで決して簡単ではなかった、そして近づく県総体等においても、確実に開催されるとは保障できない、緊迫した状況が続いています。

・コロナ感染症の拡大が身近に迫る中、生徒や保護者、教職員、そして地域の方々の協力と支援によって、本校での感染症拡大が食い止められ、部活動を含めた各種の教育活動が行える状況を堅持できていることに心から感謝します。皆さんの努力にも敬意を表します。

・とはいえ、目に見えない感染症の脅威は計り知れず、誰彼かまわずいついかなるタイミングで感染が発生してもおかしくない状況にあり、突然、大会等の参加を辞退せざるを得ない苦境に陥ることも起こりかねません。とりわけ3年生は、入学時からコロナ禍で過ごしてきただけに、最後となるかもしれない県総体等に参加できなくなることだけは何としても避けたい思いで一杯です。本日、部単位で感染症対策に関わるミーティングを行ってもらうこととしています。部員相互で思いの丈を語り合い、知恵を出し合い、自分達で考え得る対策を取り決め、皆で誠実に取り組むことで、是非とも大会参加を実現させてください。決して気を緩めず、部室などにおいてもマスク着用などの基本的な予防対策にしっかりと取り組むことで、大会が無事行われ参加できるように、まずは自分たちから率先して、感染症から我が身を、また活動を守り抜きましょう。勝利や栄光ももちろん大切ですが、すべては参加できてこそのものであることを肝に銘じて。

・さあ、26日から前期、2日から後期の県総体が始まります。

一昨年度は非開催、昨年度は無観客等での開催であったことも踏まえ、努力の成果を発揮・表現する場があることを喜び合い、仲間との協働による最大限のパフォーマンスを見せてください。

・ここで、大会に臨むにあたり大切にしてほしい「3つのK」を伝えます。一つ目は「気持ち」。元気・本気・勇気、常に気を確かにもって全力プレーを心がけましょう。二つ目は、仲間との「絆」。試合は個人戦であっても強い絆は必ず力になります。三つ目は「感謝」。競技ができることへの感謝を忘れず幸運を呼び込んでください。自分自身の気、仲間や同志との関係、親や周囲への意識・思いやりと、広がりゆく三つが揃えば、きっと「感動」がもたらされるでしょう。

・また、日常の積み重ねが少なからず本番に影響するものです。本校の学びの志向である「自立・協働・挑戦」は、部活動においても重視される観点です。各種の学びの中で育み、部活動でも磨いてきた出雲高校生としてのスキルを、大会でも十二分に体現してくれることを望みます。

・すでに伝えられているとおり、会場に出向いての全校応援はできませんが、どこにいても気持ちは一つ、出雲高校生の活躍をみんなで祈り、応援しています。選手の皆さん、悔いだけは残さず、精一杯の自己表現、パフォーマンスの発揮を期待しています。

・結びに、校内各所に掲示されている美術部によるオリジナル応援ポスターや新聞部の現地取材兼応援も力にして、皆さんの努力を結集し、平成26年度以来となる県総体総合優勝が実現することを願い、激励の言葉とします。全校で「一枚岩」となってがんばりましょう。

令和4年5月16日 島根県立出雲高等学校 校長 多々納雄二

令和4年度県総体等壮行式 激励の言葉