10月7日(月)5・6限に、2年生 理数科「SS探究発展B 課題研究」の中間発表会を行いました。
8つの研究班が研究活動の進行状況を発表しました。
4月から始まった課題研究は、生徒たち自身が日常生活の気づきを基にしたテーマを寄せ合い、協議し、取り組む内容を決め、主体的に実験の段取りなどを検討し、研究活動を展開しています。
今日の発表は、データの見せ方も発表の仕方(話し方)もまだまだ改善を要するものでした。
現象の体系的な理解も実験の見通しも甘い発表ではありましたが、だからこそ中間発表という形で大学の先生に見ていただいき助言をもらえたことや、生徒どうしがお互いの活動を報告し合うことは、刺激になり参考になるものでした。
助言に来ていただいた島根大学の2名の先生方から、
「コントロールのない研究はやっても無駄」
「研究にもその発表の仕方にも作法がある」
「データの羅列ではなく処理・解析をして有意差を見る」
「数値をグラフにするなどの処理をして聴く人の立場に立つ」など、
研究を進めるうえで基盤となる重要な視点や姿勢をご教授いただきました。
また、質疑応答のとき生徒たちは積極的に質問し、議論が盛り上がる場面も多々ありました。
互いの研究発表を聞く際に、質問を考えながら聞くことで思考を深化させる訓練にもなりました。
自分たちの研究に対する質問の答えを考えることで、研究の輪郭が明瞭になり、今後の道筋が見えてきた班もあります。
生徒たちどうしで高めあうことのできた、有意義で価値のある発表会となりました。
この中間発表会でもらった意見から、改めて研究を見つめなおし、見えてきた課題などを整理し、今後の研究をさらに練り上げてくれるものと期待します。
以下は各班の研究テーマです。
化学① 酸化チタンによる襟の黄ばみ予防
化学② 大豆のサポニンによる洗浄効果
数学 漸化式の定義域の拡張
生物① 蚊の習性と誘引
生物② 環境の変化と蜘蛛の糸の強度
生物③ 帰化アカウキクサは しぶといのか
物理① “溶けにくい”氷
物理② 輸送システムの研究