初夏の陽ざしが新緑に優しく降り注いでいます。
今回は梅雨明けのまだ来ない久徴園で、湿度の高い環境を好む植物「ナゴラン」の花からご紹介します。
(画面はクリックすると拡大できます。)
ナゴラン(ユリ科ナゴラン属)
樹の幹や枝、岩上に着生する常緑の多年草です。今の時期には、紅紫色の模様が入った緑白色の花を5~8個程度咲かせます。また、空気中の水分を吸収する「気根」と呼ばれる根を持ち、動物の舌のような肉厚な葉が特徴的です。ナゴランは伊豆諸島や紀伊半島、福井県、四国、九州などに分布しており、島根県では隠岐に自生しています。和名の「名護蘭」は、産地である沖縄の名護岳に由来しているそうです。園内入り口付近の高木の枝に着生しています。高いところにありますので見つけてみてください。
ナツツバキ(ツバキ科ナツツバキ属)
山地に自生し、高さは15mくらいになる落葉高木です。花期が夏になるところから「夏椿」といい、花の少なくなるこの時期に生花や茶花として珍重されます。花のふちはやや波打ち、細かな鋸歯がまばらにあるのが特徴です。正門の横と3~4号館の間にあります。
オオバギボウシ(キジカクシ科ギボウシ属)
山地の湿った草原や丘陵地に生えます。葉の大きさが、本州以南にあるコバギボウシが10~20cmであるのに対して、北海道から本州までにあるオオバギボウシでは30~40cmと大型になります。ギボウシは新芽の時に茹でて酢みそや胡麻あえにして食べます。園入り口付近で見ることが出来ます。
(バードバス)
↑↑こちらからご覧ください。
昨年7月のホームページで紹介しました、バードバスとは野鳥たちが水を飲んだり浴びたり、体を冷やしたりできるように、水を貯めた鉢で作った人工的な水たまりです。今回動画を撮影することが出来ましたので、ご覧ください。