葉を落として冬の寒さにじっと耐える久徴園の木々。
寒い時期にも花や実をつける草木をいくつかご紹介します。
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ロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属)
ロウバイは「蝋梅」と書きます。1号館の南側にあります。非常に甘い香りがあるので、英名では、″Winter Sweet″とも呼ばれています。葉はまだ展開していませんが、紙やすりの代用になるほど、ざらざらとした質感が特徴です。
ウメ(バラ科サクラ属)
万葉集にも記述され日本に馴染みのある梅ですが、古い時代に大陸から日本へ移入されたと言われています。数多くあるウメの園芸品種は野梅系、紅梅系、豊後系、杏系に分けられます。梅の果実は、解熱や整腸、疲労回復など薬用効果があります。
ヤマコウバシ(クスノキ科クロモジ属)
「山香ばし」と書きます。由来は枝や葉を揉むとよい香りがするところからこの名前がつきました。真冬でも枯れ葉がついたままで、落ちません。この時期の縁起かつぎに、是非ヤマコウバシを見においでください。
ヤブコウジ(サクラソウ科ヤブコウジ属)は、盆栽や庭の根締めとしても植えられます。マンリョウ、センリョウに対して「十両」とも呼ばれ、正月の縁起物として扱われます。ちなみに「百両」はカラタチバナ、「一両」はアリドオシのことです。
1号館と2号館の間の中庭に、「ミステリーサークル」と呼ばれている「バイオネスト」があります。樹木管理で切った枝を丸く積み重ね、中に落ち葉を入れて堆肥(腐葉土)を作っています。落ち葉は分解されると土の栄養になり、その土地で循環します。有機物である落ち葉がゴミとならず、運搬や焼却処分する必要がなくなり、環境にも優しい取り組みです。また、バイオネストは昆虫などの生き物のすみかになったり、周辺の土壌改良になって樹木の生育が良くなったりと、多くの利点があります。学校全体で取り組むことで、循環型社会や身近な環境を改善するきっかけと実践になります。出雲高校では環境にも生き物にも優しい「循環型管理」を目指しています。