久徴園の5月撮影分です。
ユキノシタ(ユキノシタ科)
和名は葉が常緑で白斑があるのを、表面に雪が積もった状態に見立てて名付けられたとのことです。
もともと、自生ではなく民間薬として栽培されたものが野生化したのだといわれています。中耳炎、風邪、腫れ物その他に薬効が知られ、生葉は天ぷらにして食べられています。
フタリシズカ(センリョウ科)
北海道から九州の低山地に分布し、名は二人静です。
花穂が一般に二本なので静御前の舞にたとえています。似たものにヒトリシズカがありますが、葉の出方、大きさ等で見分けることができます。
マルバウツギ(アジサイ科)
名前の通り葉が楕円形~卵形で、島根県内で普通に見られる細長い葉のウツギとは異なっています。ウツギはどちらかというと花弁が半開なのに対し、マルバウツギはウメの花のように全開し、中心にある黄色の花盤がよく見えます。
ヤマアジサイ(アジサイ科)
山中で沢によく見られることから、別名サワアジサイとも呼ばれます。
アジサイに比べて葉は薄くて細長く小型です。野趣に富んだ樹形で、花色や花形は地域による変異が多く、愛好家の間で人気の高い花木です。
アワモリショウマ(ユキノシタ科)
本州(中部地方以西)~九州に分布し、和名は泡が集まったように白い小さな花がつくことにちなんで、名付けられました。おもに渓谷沿いの岩上に生える多年草です。
久徴園の草木花(2023年5月~6月)