今年は、例年に比べ短い梅雨となりました。
雨の少ない中、ゆっくりと成長する久徴園の草木花をいくつかご紹介します。
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ヤマアジサイ ( アジサイ科アジサイ属 )
Hydrangea serrata
山地の沢沿いに生え、別名をサワアジサイとも呼ばれます。葉に光沢はなく、やや小ぶりな葉や花を持っています。中心の細かく集まった花を装飾花が取り囲んでおり、庭先で見る一般的なアジサイとは少し違います。装飾花は、ガクが花びら状に変化したもので、虫を誘うために大きな花びらのように見えるのが特徴です。
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イブキジャコウソウ ( シソ科イブキジャコウソウ属 )
Thymus quinquecostatus
滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山で見つかったことからその名前がつけられています。葉を揺すると非常に良い香りがするのが特徴的で、高さ 20 〜数十センチの小さな半落葉低木です。
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ナンゴククガイソウ ( ゴマノハグサ科クガイソウ属 )
Veronicastrum sibiricum subsp. japonicum var. australe
茎に葉が 4 〜 8 枚ずつ輪生します。葉が傘状 ( 蓋 ) に九層あるので、クガイソウと呼ばれています。クガイソウは、花軸に短毛があり、ナンゴククガイソウは毛がない点で違いが見られます。
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ムラサキシキブ ( シソ科ムラサキシキブ属 )
Callicarpa japonica
紫色の花や果実をつけることに因んで、平安時代の文学者の名前がつけられた落葉低木です。よく似たものにヤブムラサキがありますが、こちらは葉にビロードの毛が密生しているので、葉を触るとすぐに違いが分かります。
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ナツツバキ ( ツバキ科ナツツバキ属 )
Stewartia pseudocamellia
ツバキは冬に咲くイメージがありますが、本種は、初夏に白い花が咲く落葉高木です。美しいまだら模様の樹皮も特徴的で目を引きます。ツルツルとした樹皮をもつ木には、リョウブやサルスベリ、ヒメシャラなど似ている樹木がいくつかあります。
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