春になり久徴園の草木も生き生きとしています。新しく葉を広げて花を咲かせる植物たち。今年度も自然豊かな出雲高等学校の植物を紹介してまいります。(画像をクリックすると拡大できます。)
ユキワリイチゲ ( キンポウゲ科イチリンソウ属 )
Anemone keiskeana
「雪割一華」は、林床に生える日本固有の多年草です。早春に花茎を伸ばして淡紫色の花を一つ咲かせます。初夏には地上部は枯れ、次の春をじっと待ちます。
シロヤマブキ ( バラ科シロヤマブキ属 )
Rhodotypos scandes
「白山吹」は、島根や広島、岡山、福井など限られた場所に自生します。控えめな白花をつける落葉低木で、黄花をつけるヤマブキとは葉のつき方で見分けることができます。また、萼片や花弁、実も全て 4 つなのも特徴的です。
オオバイカイカリソウ ( メギ科イカリソウ属 )
Epimedium setosum
中国地方の石灰岩地に生えるイカリソウの仲間です。山地の林下に白い清楚な花を咲かせます。梅の花に似ていることから梅花の名前がついています。日本海側には、トキワイカリソウという冬でも葉が残る仲間もあります。
シハイスミレ ( スミレ科スミレ属 )
Viola violacea
日当たりの良い場所に咲く「紫背菫」。葉はやや光沢があり、裏側は紫色を帯びることが名前の由来。西日本で見られる綺麗なスミレです。
イチリンソウ ( キンポウゲ科イチリンソウ属 )
Anemone nikoensis
本州から九州の野山で見られる春の植物です。名前のとおり、茎の上に可愛らしい花を一つ咲かせます。似ている仲間にニリンソウがあり、こちらは少し遅れて花が咲きます。