6月は徐々に気温が上がり、本格的な梅雨となりました。
この湿度の高い環境を好む植物が久徴園には数多くあります。
今月は、去年は確認できなかった「ナゴラン」の花からご紹介します。
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ナゴラン(ユリ科ナゴラン属)
樹の幹や枝、岩上に着生する常緑の多年草です。今の時期には、紅紫色の模様が入った緑白色の花を5~8個程度咲かせます。また、空気中の水分を吸収する「気根」と呼ばれる根を持ち、動物の舌のような肉厚な葉が特徴的です。ナゴランは、伊豆諸島や紀伊半島、福井県、四国、九州などに分布しており、島根県では隠岐に自生しています。和名の「名護蘭」は、産地である沖縄の名護岳に由来しているそうです。園内にも、入口付近の高木の枝にいくつか着生しています。高いところにありますが、是非探してみてください。
5月末の第71回全国植樹祭で使用されたベンチやプランター、アジサイを出雲高校でも有効活用することになりました。ご協力して頂いた方々、ありがとうございました。
久徴園の草花(2021年6月)