12月は寒さを感じる日が多く、久徴園の草花たちは葉を落として静かに冬眠の準備をしているようです。
久徴園の草花(12月)は妖精がふわふわと飛んでいるように見えてしまう、テイカカズラの種子から紹介します。
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【テイカカズラ ( キョウチクトウ科 花期/ 5~6 月)】
春、久徴会館の階段を登ると、香りの良い花でテイカカズラの存在に気付かされます。風車、船のスクリューのような5 弁に見える白い合弁花が特徴的です。そして、今の時期には、あまり見る機会が少ない「袋果(たいか)」と呼ばれる約20㎝の大きな実をつけています。晴れた日に種子が乾くと、「種髪(しゅはつ)」という絹のような白い毛を広げ、ふわふわとあちこちに飛んでいけるおもしろい構造になっています。(一枚目の写真は雨が降っていたので種子が濡れている状態です。)テイカカズラは万葉集では「つぬ」です。新訂版「平田植物園めぐり」のp.59にも名前にまつわるコラムを掲載しています。テイカカズラは、葉も一年を通して変化するので不思議な植物です。(a)
久徴園はいつでも見学可能です。
あらかじめ連絡をいただけると、久徴園管理者(青木)がご案内します。少人数歓迎です。連絡をお待ちしています。
久徴園の草花12月(2020)