毎月、久徴園の草花を紹介する際に冊子「平田植物園めぐり」を参考にします。この「平田植物園めぐり」は、平田植物園で植栽されている草花を随筆あり、コラムあり、写真ありと盛りたくさんの内容で紹介しています。
このたび出雲高校創立100周年の記念として「平田植物園めぐり」の新訂版が完成しました。皆さまにはPDF化でき次第、HP上て紹介できたらと思っています。もうしばらくお待ちください。
さて、前ぶりが長くなりましたが、久徴園の草花(10月)は、葉っぱをかじったら、胃の調子が良くなった気がする「アキチョウジ」から紹介します。
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【アキチョウジ(シソ科)】
山地の日陰(岐阜県以西、四国、九州)に自生する多年草です。花が秋に咲き、横向きに丁の字に咲くというので「秋丁字」と名づけられています。また、このアキチョウジに似た花で、小形で筒も短いものにヒキオコシ( 別名、エンメイソウ) というのがあります。葉に苦味があり、起死回生の効力があるというのでヒキオコシ( 引起) といいます。エンメイソウ( 延命草)も同じ意味からついたものでしょう。胃に良い薬草として知られています。現在久徴園では、出雲の奥地に自生しているやサンインヒキオコシ( 山陰引起)の花も見られます。(a)
久徴園の草花10月(2020)