やっと梅雨が明けましたね。
久徴園の草花(7月)は、1~2号館中庭や2~3号館中庭に咲いているネジバナから紹介します。
画像はクリックすると拡大できます。
《同じネジバナですが、花の形やねじり具合がほんの少し違うのが分かります。2枚のネジバナの画像を拡大してご覧ください》
【ネジバナ(ラン科)】
花が螺旋状につき、ねじれているように見えることからその名前がつきました。
右巻き、左巻き、バランス良くねじれたもの、そうでないもの、途中から巻き方が変わるもの、環境に合わせた形があることに気付かされます。
花をよく見ると、とても繊細なつくりになっているのが分かると思います。
ランの花の構造は単子葉類の中でも大きく進化したグループとされ、種子も極めて小さく軽量化されています。
また、ランは貯蔵栄養がなく自力で発芽できないので、根に菌類を共生させる「菌根」という独自の構造を持っています。
さらに、ふつうは雄しべと雌しべは別々ですが、ランの多くは雄しべと雌しべが合体した「ずい柱」という器官をもっているのも特徴的です。
よく目にする植物にも、知らない植物の構造や知恵がたくさん隠されています。(a)
久徴園の草花[7月]2020