久徴園の草花(3月)は、淡紅色の細長い形をした花から紹介します。
ウグイスカグラ(スイカズラ科スイカズラ属)
日当たりの良い山野に生え、名前のとおりウグイスが鳴く早春に花が咲きます。淡紅色の細長い形の少し変わった花をつけます。スイカズラ科の特有の長い花の形ですが、花の基部の蜜を吸って花粉を運べるコガタホオナガヒメハナバチという口の長いハナバチがいるそうです。初夏には、長さ1cm程度の赤い果実をつけ、甘みがあり食べられます。(a)
ミヤマカタバミ(カタバミ科カタバミ属)
この時期、久徴園の地面に一斉に花を咲かせています。平地で見られるカタバミ類と区別するために、「深山傍食」(みやまかたばみ)という名前がついており、山地の森や林の中に自生しています。葉の様子が、片側が食べられたように見えることから、片(傍)食み(かたはみ)という名前がついたそうですがどうでしょうか。カタバミは日が陰ったり、夜になるとハート型の3枚の葉をたたんで眠ります。(睡眠運動)葉はシュウ酸を多く含み、かじると酸っぱいです。(a)
久徴園の草花3月(2020)