雪の久徴園は山水画と見まがう景色となります。
1月はそれをお伝えする予定でしたが、今年は本当に雪が降りません。
早くもフキノトウがお目見えです。
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今月(1月)の久徴園の草花は、繊細なロウ細工を彷彿させるロウバイ(ロウバイ科ロウバイ属)から紹介します。
ロウバイは「蝋梅」と書きます。1号館の南側にあります。非常に甘い香りがあるので、英名では、”Winter Sweet”とも呼ばれています。葉はまだ展開していませんが、紙やすりの代用になるほど、ざらざらとした質感が特徴です。久徴園にはクロバナロウバイもあり、こちらは5~6月に花が咲きます。(a)
4~5号館の中庭に「山香ばし」とよばれる樹木があります。 出雲高校の愛称『ヤマコウ』に似たヤマコウバシ(クスノキ科クロモジ属)に少し親近感がわきます。
「山香ばし」の由来は枝や葉を揉むとよい香りがするところからこの名前がつきました。このヤマコウバシは、10~11月に果実をつける雌株しか見られず、雄株の存在が知られていない不思議な植物です。また、真冬でも枯れ葉がついたままで、落ちません。この時期の縁起かつぎに、ヤマコウバシを見に来られませんか。(a)
久徴園の草花1月(2020)