久徴園の草花(8月)を紹介します。
今月はサルスベリから紹介します。画像はクリックすると拡大できます。
【サルスベリ】
今年は希にみる極暑で、久徴園の植物も全く元気がありません。その中で炎天下でもけなげに花を咲かせる花木は少ないのですが、サルスベリはその代表的なものです、ミソハギ科の落葉中高木で初夏から秋にかけて赤、白、紫などのフリルのように縮れた花弁をもつ花を咲かせます.小さな丸い葉は対生が、2枚ずつ左右にでる(コクサギ葉序という)変わった出方もします。特に特徴的なものはその幹で大きく樹皮がはがれ落ちるので新しいすべすべした樹皮が見られるのでサルスベリと名付けられています。これはナツツバキやリョウブでも見られます(ともに島根に自生しています)。
夏の花木でもうひとつ有名なものがキョウチクトウでピンクや白の花を咲かせるので見た目がいいのかもしれませんが、トウダイグサ科でアルカロイドを含み猛毒で命にも関わります。以前公園での昼食で箸がわりにして中毒を起こしたという話も聞いたことがあります。そういった事故も心配されるので子供が遊ぶところではできれは植えないほうがよい植物だと思います。ただ、乾燥に強いので高速道路等では重宝されていますが、見ると炎天下の道路とキョウチクトウというイメージが焼きついており、想像しただけで元気がなくなってしまいそうな気がします。特にこの夏はそうではありませんか。(y)
【ウバユリ】
非常に上品な白い花が咲きます。花の頃には葉は枯れてほとんどありません。ウバユリの名前の由来にはこんな話があります。女児の世話をする乳母(うば)がその女の子が年頃になって人生の華、つまり結婚する頃には乳母はもう歯(葉)がなくなっていることにたとえたものです。(平田植物園めぐりより抜粋)
久徴園の一角で、くつろぐ生徒たち
昆虫も久徴園の木陰でわずかな涼を求めていました。(画像はクリックすると拡大できます)