11月19日(金)6限に3年生人権教育HRを実施しました。
「結婚差別」についてのDVD「講演:結婚差別400事例」視聴し、意見交換等を行いました。
生徒の感想を一部記載します。
・「同和地区だから」という理由で差別する人達は、日本の歴史を学んでから言っているのか?と思いました。当時その地区で働いていた人が、あまり皆が好んで行わない職業だっただけで、むしろ感謝するべきなのに、どうして差別をするのか。歴史を学び、理解しているなら差別はしないはずだと思いました。古い価値観で生きている人々は、どう頑張っても考えを変えてくれない人もいます。差別に負けず戦おうと思いました。
・私は今まで同和問題に直面したことはなく、周りにも聞いたことはないけれど、今もまだ差別があって差別する人がいるから、こうやって人権についての授業があると改めて思いました。これまで、同和問題に直面したら…と考えていたので、DVDの中で同和問題に出会わなかったら、それでいいというのを聞いて、自分がそういう風に考えたことがなかったので新しい発見になりました。身近で同和問題に出会うのと頭のなかで考えるのは全然違うと思うので、身近にあると思いながらこれからも生活していけたらいいなと思います。
・今まで何度も人権問題について学習してきて、差別の大半は無くなったけど、あと少し、ほんの少しを無くして差別ゼロにするために自分に何が出来るのかを考えてみました。「差別はいけない」と思っているだけでは無く、差別を身近に感じ、一つ一つの言動に責任を持つようにしたいです。またそのような場面に出会った時、正しいことは正しい、間違っていることは間違っているとはっきりと自分の考えを人に伝えられる強い人間になりたいです。何より自分や相手の思いを一番大切に生きていきたいと思いました。自分で生まれる場所を選ぶことは出来ないし、そうした人々が差別されてきた、つらい思いをしたということを心に刻んで前に進んで行くべきだと思っています。人種差別に限らず、一人一人が相手の立場に立って考え、尊重していけるような社会になると良いなと思います。
・差別をやめようと強い意志を持てるのは、一握りの人達で多くの人間は弱い方、弱い方へと流れていくと思います。だから差別は無くならないと思いますが、無関心を決めこむのはもっと弱い人間だと思うので、自分は少しでも「差別をやめよう」という方に同調できるように頑張りたいです。
・DVDの中で、差別を受けていない人(差別に屈服した人)もその後の人生で苦しんでしまう点が印象に残りました。差別というとどうしても受けている人に焦点を当てて考えてしまいますが、その周りの人達、沢山の人々をも差別は同時に傷つけてしまう可能性を持つ、とても恐ろしいものだと思いました。もし自分がそのような立場になったり、周りに起こったとしても、自分の意思を貫き通して誰も傷つかない方法を探していきたいと思いました。
・DVDの中に、自分が差別を受ける当事者になった時に、差別する人に説得を試みて、それでもダメだったら縁を切る、とあった。これは、私も当事者になればそうするだろうし、自分と同じような意見を持つ人は多いです。今回は、その考え自体に疑問を持った。「説得してダメだったら」と諦める可能性を多くの人が考慮に入れているから、差別がゼロにならないのではないかと思った。説得を諦めたら、その人が差別をやめることは無く、一人でも差別する人がいると、その人に差別されることを恐れて、差別をする人がまた広がっていく。完全にゼロにならない限り、差別は微増と微減を繰り返すだけだと思う。完全にゼロにするには差別する人に遭遇した当事者一人ひとりが諦めること無く、根気強くその差別をする人を説得する必要があって、当事者が強い意志を持って行動できるような社会を、これからの日本を担う私たちが築いていかなければならないと感じた。