11月、久徴園の紅葉は見事です。この時期は、カエデの類だけでなく、イヌビワやシラキ、ドウダンツツジ、アオハダなど様々な色を見せてくれます。久徴園入口にある大きなメタセコイアの紅葉もとても綺麗なので、ぜひ上を見てみてください。

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メタセコイアの紅葉
メタセコイア(左)

メタセコイア(スギ科メタセコイア属)
Metasequoia glyptostroboides
メタセコイアは、化石をもとに日本人によって1941年に発見されました。1946年には、実際に生きたメタセコイアが中国で見つかり「生きている化石」として有名になりました。日本の気候に合っているせいか、非常に生育が早い樹木です。出雲高校のメタセコイアは、1950年代に植えられたという記録が残っています。別名をアケボノスギといいます。1~2号館中庭にあるラクウショウという樹木と似ていますが、葉のつき方が違うのでよく観察してみてください。

 

 

サネカズラ
サネカズラ

サネカズラ(マツブサ科サネカズラ属)
Kadzura japonica
別名をビナンカズラといいます。古い時代、ツルから出る粘液は、整髪料として使われました。男性が多く使っていたことから、美男葛と呼ばれています。万葉集でも登場する日本に馴染み深い植物です。

ヤブムラサキ
ヤブムラサキ

 

 

 

 

 

ヤブムラサキ(クマツヅラ科ムラサキシキブ属)
Callicarpa mollis
高さ2~3mになる落葉低木です。秋には美しい紫色の核果をつけます。ムラサキシキブとよく似ていますが、ヤブムラサキの葉は星状毛といわれる毛が密生し肌触りが良いので、葉を触るとその違いがよく分かります。久徴園では東屋の近くにいくつか生えていますので触ってみてください。属名のカリカルパは、美しい果実という意味です。

 

 

ノジギク
ノジギク

ノジギク(キク科キク属)
Dendranthema occidentali-japonense
海に近い日当たりの良い場所に生える多年草で、西日本で広く分布する野生菊です。美しい白色の花を10~12月に咲かせます。ノジギクには似た仲間が多く、葉の大きさや形などに違いが見られます。

アキグミ
アキグミ

 

 

 

 

 

アキグミ(グミ科グミ属)
Elaeagnus umbeclata
4~6月に香りのある白黄色の花を沢山つけるアキグミ。今の時期になると、赤紫色の小さな果実をいっぱいにつけます。グミの果実には抗酸化作用のある成分がたくさん含まれており、果実酒やジャムにも使われています。生食は少し甘酸っぱいですが食べることができます。

久徴園の草花(2021年11月)